1999年9月29日 9月29日(水)

  例のバビデのビデオ撮影も順調に進んでいる。あとは、ラストシーンを残すのみとなった。

  きのうは、最近入社したアルバイト社員にバビデの印象をインタビューした。

  女性スタッフのUさんと男性スタッフのM君の2名。で、おもしろいのがM君だった。

  何がおもしろいって、彼は「寺内貫太郎」に似ているんだよ。体つきはひとまわり小さくした感じかな?寺内貫太郎って知ってるよね。ドラマの主人公で、小林亜星がやってるあれ。

  で、丸い顔に黒ブチのメガネ。狭すぎるほど狭い猫のひたい。しかも生え際が富士びたいならぬ冠着山びたい。わけのわからない形なんだよね。

  性格は一見まじめです。あ、それから、まだ専門学校の学生さんなんですよ。

  彼は、インタビューでこう答えたよ。

  「わたしは、良き上司、先輩に恵まれ毎日とても楽しくすごさせていただいてます。厳しい接客訓練で得た強い意思を今後の就職活動に生かしていきます。」と、まあこんな感じ。

  これを、撮るのに結構大変だった。彼は、話す事を何度も繰り返し頭の中でまとめていた。

  そこを彼の言う良き上司や先輩がいろいろ言って彼の邪魔をするの。

  「おい、ほっぺたどうしただー。デカチリついてるじゃねえか。アステカのやりすぎだな。」

  「ちがいますよお。ニキビですよお。」

  「おい、M君この前みたいに鼻の下に、ばんそうこうはってやれや。」「いやですよお。」

  彼は、髭剃りの時にちょっと切って、鼻の下にでかでかとばんそうこうを張ってきたらしい。その顔がおかしかったらしくて、接客訓練の笑顔の練習の時は彼の鼻の下にばんそうこうを張らせてやったらしい。そのときは笑顔でなくて、爆笑になっちゃって練習にならなかったとか。まあ、寺内貫太郎が鼻の下にばんそうこうを張ったような感じと想像してください。

  あーだ、こーだと上司、先輩がかまっていたが、いざ、本番。

  みんなの視線が彼に集中!

  「ぶふふ。ぶふふ。」と、今度は本人が笑い出す始末。

  「おい、M君、だめだよ、わらっちゃ。」「だって、Kさんの顔が見えるからおかしくて。」

  「おい、K、顔を隠せ。じゃあ、今度こそ、本番。3.2.1.キュー。」

  はーい、本番無事終了。

  で、彼は今就職活動の真っ最中。どうやら、消費者金融にアタックしているらしいが、就職難でまだ決まらないらしい。

  「M君、債権の取りたてはきついよ。バビデに就職できまりだな。」とか、みんなに説得されていたよ。だって、M君が債権取りたてている姿はどうみても似合わないと思うんだよね。