1999年8月30日 8月30日(月)

  秋の新台がぞくぞく登場しそうな事は、書いたっけ。で、パチンコ店にとって新台選びはとくに重要なの。だって、もし、1通り分新台を買うとなると、ん百万円かかるからね。それで、お客様のニーズにあわなければ、すぐ使えなくなり、そのお金はドブに捨てたようなものになっちゃう。

  だから、バビデは、新台は、それこそ慎重に選ぶの。見本機がメーカーに設置されている場合はメーカーまで実際に打ちに行く。それから、先行導入店があれば、そこまで打ちにいく。見本機で良いと判断しても、実際営業してみなければ、わからない部分もあるし、自分で身銭をきって打ってみないとわからない部分ってたくさんあるよ。でも、そうやって決める余裕のないときも、この業界はよくあるよ。今日中に返事しないと、終わっちゃうよ。次の出荷は1ヶ月後ですよ。」とかね。もう、考えている余裕がないの。イチカバチカだよね。まったく。

  で、すごい話を暴露しちゃうかな。今、人気の、ハ・ナ・ビ 導入秘話。

  去年の夏だけど、アルゼのHさんがきた。

  「あの~、今度新台がでるんですけど。」

  「ふ~ん。パンフは?確率は?」

  「あの~、何もないんです。何もわかんないんですよ。でも、名前はわかります。ハナビっていうんですよ。」

  「なにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

  「あ、でも、キャンペーン中はお値打ち価格になっているんですよ。」

  どうやら、彼もハナビの実態はわからなかったらしい。ただ、ストップボタンを押すたびに、ドン、ピュー、ドカンと音がするらしいのだ。それで、ハナビというらしい。

  で、そのときは一同「そんな売り方ってありかあ」とさんざん文句を言っていたが、その場で、買う事にした。

  慎重に機種を選ぶのが、バビデの基本戦略だが、ときどきその時の社長の気分で買ってしまういい加減なところもあるのだ。(サンスケがいい例だ)

  結局、ハナビは名機と、ばけた。

  アステカのときも、ちょっとした秘話がある。

  例のごとく、Hさんが

  「あの~。今度アステカっていうCT機がでるんですよ。」と、パンフももたずにやってきた。

  「CT機?いらなーーーーーい!!!!!!ぜったいに、いらなーーーーーーい!!!!」

  CT機ときいただけで、話も聞かなかったホールさんもあったかもね。そのくらいCT機の評判は悪かった。

  で、先行導入店があるというので、社長はとにかく見にいった。社長は「ひょっとしていけるんじゃないか。」って考えてたみたい。でも、店長も私も主任達も、とにかく回りは大反対だった。

  その後、Hさんがまたやってきた。

  「アステカどうですか。開発が相当自信をもっているみたいです。ぜひぜひ買って下さい。それにキャンペーン価格でお値打ちです。」とかいってなかなか引き下がらない。

  「ふ~ん。そこまで自信があるなら、もし、こけたらどうしてくれる?責任とってバビデでホール回りしてくれる?」

  「やります。やります。なんでもやります!」

  「そこまで言うなら、買うか~。」と、まんまとHさんのペースにはまってしまった。

  買うと決まっても、まだ半信半疑。オープンしてからも心配だった。。。。

  で、結局は、アステカは、ハナビ同様名機にばけた。(と、わたしは思うけど) そして、アステカ増台は、即決めた。社長の決断はすごい。スロは必殺おやじ打ちだけど・・・。

  こうして、今日もバビデの新台選びは、慎重にすすめられているってか。